@血糖値のジェットコースターについて

日常

こちらも先日FBで投稿したものの転載です。


以下は私が考えている仮説です。

糖質の過剰な摂取とインスリンの追加分泌によって血糖値が乱高下し、さもジェットコースターの様な動きをする事はすでに常識的になってきています。

しかし、この様な動きは「一般的」と呼んでもよいのでしょうか。

乱高下を起こしてしまうのは、

①インスリン分泌能がすでに低下している

②インスリン分泌はされているが効く反応が遅い(インスリン抵抗性)

③脳相によるインスリンの予測分泌の欠如

④それらの混合によるもの

が考えられると思います。

脳相」というのは、食べ物に関して五感を介した刺激によって唾液や胃液など各種消化液や内分泌が引き起こされる現象をいいます。

脳相による反応の一つとして膵臓からのインスリン分泌も挙げられますが、これは糖質を摂取してから本格的に血糖上昇に至るまでの緩衝作用を担っているのではと考えられます。

そのため上のジェットコースター状態というのは、脳相による緩衝作用がすでに働いていない事が予測できるのではないでしょうか。

糖尿病が発症していたり、耐糖能が低下しているならいざ知らず、そうでない子供や健常者がジェットコースター状態になるということは、食べ物の質や量だけでなく「食べ方」に問題があるのではないかと考えられますね。

そこで「食べ方」について考察してみました。

血糖値のジェットコースター状態を起こさないためには、食事でしっかりと五感を働かせてから食事を開始することでインスリンの予備分泌をさせておくとよいかも。

具体的には、スーパーのお惣菜やコンビニ弁当などが分かりやすいかもしれません。

封を切る直前まで料理を見ることも、匂いを嗅ぐことも、温度を感じたり調理の音を聞くこともないため、突然食事が始まり準備もできないまま消化管から吸収された血糖が押し寄せてくれば、高血糖→インスリン追加分泌による低血糖は起こって然りだと思われます。

もちろん、食べる速度や量も関係してきますが今回はその点無視しています。

一方、懐石料理やコース料理はゆっくりと提供されますからじれったい思いもありますが、それだけでも血糖値の乱高下は起こりにくいと考えられるわけです。

上記よりも五感を働かせられることで脳相が働きやすい状況にあると言えますね。

ゆっくりと食べ、脳相によるインスリン緩衝能も相まって血糖値は緩やかな変動にとどまるわけです。

続いて、職業によって太りやすいかどうか違いはあるのでしょうか。

脳相による影響を考えれば、食に携わる職業は比較的太りやすいのではないかと考えています。

料理、お菓子などを作りながら、五感が常に働き続けていることで脳相が働き続けているからです。

脳相によって影響を受けるのはインスリンだけでなく消化液の分泌によって消化・吸収能も高まります。

こういった状態で「たくさん動いて疲れたー」と、どか食いをしたり、間食をする事で強く素早く同化されます(すなわち体脂肪が蓄積されます)。

体脂肪の蓄積によるアディポサイトカインによってインスリン抵抗性が増すことは従来から言われていますから、こういった生活を続けることで血糖値の乱高下はより起こりやすくなると考えられます。

職業に関することは私の思い込みが強い部分もあるかもしれませんが、万人に言えることは、食事の質、量に加えて「食べ方、環境」を考えることが健康のための重要なファクターだという事です。

惣菜を買って帰っても、食べる前に簡単な小鉢一品でも作る。

プラスチック容器のままではなく、鍋やお皿に移し替えて温める。。

こういった事をするだけでも五感を働かせてゆっくりと食べ、脳相を働かせるお手伝いになると思います。

※アイキャッチ画像は、脳相が働く(?)美味しそうな料理です笑

先日作った春菊と桜エビの炒め物です。

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