スポドリと嗜好飲料と糖質

スポーツ栄養

水分補給についてはこちらもご覧ください。

スポドリの糖質について批判的な意見が増えていますね。

「子供に必要なのはスポドリの糖質などではなく、アミノ酸とビタミン、鉄だ!」と言われます。

それは間違いないです、正解です。

しかし、スポドリは存在するべきだし、糖質は入っているべきです。

なぜかというと、スポドリは

「水分を」

「より早く」

「吸収させる」

必要がある時に飲む飲料だからです。

身になること

食べ物、栄養について

「食べた=栄養になった」

ではない、という事に気をつけないといけません。

なぜかというと、食べたというのは行為であって、吸収されたかどうかは分からないからです。

例えばその人が下痢をしていたり、日常的に軟便だと言うのなら栄養価計算をして提供した食事でも、望んだ栄養はとれていないかもしれません。

そして、それは飲料にも同じことが言えます。

「飲んだ=吸収された」

とは限らないからです。

スポドリの大きな(主な)目的

  • スポドリを飲む目的、理由を明確にしておきましょう。
  • 水分を素早く吸収すること
  • 固形物がとれないとき(風邪や胃腸症状時)のエネルギー源(主には糖質)
  • 運動直前で固形物は負担になるので、その場合のエネルギー補給やその他クエン酸やアミノ酸の補給。

などでしょうか。

基本的に嗜好飲料ではないという事に注意が必要です。

ここが明確になっていないのは、一般市民、スポーツ関係者だけでなく実は医療者もです。

糖質制限系の医師やコメディカルはスポドリは糖質入り飲料、絶対禁止、子供の敵!と言わんばかりの告知をしています。

これはスポドリの解釈を間違っているから悪い飲料と印象づけられてしまっているだけです。

スポドリの糖質だけに焦点を当てると、ただ血糖値を上げるだけの飲料となるのはあたりまえです。

スポドリの摂りすぎ問題

とは言ってもスポドリ摂取の過剰な推進が問題だとも感じています。

スポーツをしていない(多量発汗がない)子供や大人が脱水予防と称してスポドリを常飲する事が問題ですね。

スポドリだけが問題では決してありませんが、香川県では生活習慣病リスクがある子供が1割程度いることが分かっています。

小児生活習慣病予防健診結果推移のグラフ。

子供の頃から甘い飲料を常飲し、日常の活動量が減り、さらに香川県においては主食の重ね食いに揚げ物のダブル・トリプルパンチ。

肥満の要素はたくさん満たしてしまってますね(^_^;)

スポドリに関しては「必要とされるタイミングや立場」が曖昧になって、「ただ飲めば良い」という風潮になっているのが気になります。

メーカーが脱水予防や改善のために推進した事が、皮肉にも健康を害することに繋がってしまったり、糖質制限派から不要なものと烙印を押されることになっているのでは。。と感じます。

とはいえ「子供だから、高齢者だから脱水予防にスポドリを飲もう」とするのは間違いです。

ふつうに過ごしているのなら水やお茶などでこまめな水分補給、で良いのです。

ちなみに清涼飲料水くらい甘い(糖度10%くらい)と、吸収率は落ちる事が分かっています。

要は嗜好飲料です。

飲料によって含まれている糖質量は様々。

また、糖質過多、ユーザーの健康志向を満たすためだと思うのですが、マイナーなPB商品で低カロリーを謳い人工甘味料を使ったスポドリ風味飲料を見かけることがあります。

スポドリ「風」飲料

そういった商品は目的を見誤っているのでは?と感じます。

経口補水液について

経口補水液も様々。

また、これからの季節は胃腸炎を意識して経口補水液が店頭に並び強調されるかと思いますが、言うまでもなく予防で飲むものではありません。

塩分含量が多いので摂取過多にもなります。

胃腸炎の基本的な対策は手洗いや食品衛生的に食品の取り扱いに気をつける事に尽きます。

万が一、胃腸炎症状が出てしまった場合の水分補給には、経口補水液が適当なのは言うまでもありませんが。

くどいようですが、私がいつも言ってるように「目的は何か」「何のために食べるのか、飲むのか」を明確にすることです。

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トップのミカンは、ご近所さんにいただいたものです。

いただいた、あまーいミカン♪

とても甘くて美味しいので、子供たちは喜んで食べています。

あっという間になくなります笑

果物の食べ過ぎは避けたいですが、高血糖が心配でないなら、大人も子供も、毎日片手分くらいはとるようにしたいものです。

小さな温州みかんなら3個前後が目安量ですから、毎食後や補食の1つにとるのもいいですね(^ ^)

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