今日は栄養とは関係のないお話です。
スポーツ競技における「イップス」という言葉をご存知でしょうか。
ざっくりと説明すると「自動化された(気にせず出来ていた)動作の遂行障害」のことを言います。
例えばピッチング、ゴルフのパター、テニスのストロークなどの中で、問題なく出来ていた事が出来なくなる状態です。
この時体に不調な部分はなく、失敗してはいけないと認識したなかで起こることが多く、人間関係や緊迫度が低いと起こりづらいです。
20%程度の弱い力や80%以上の強い力を加える場合は症状は出にくいのですが、50-60%程度の微妙な力加減で動作を行うと障害が起こりやすいと言われています。
そして、イップスは周囲の人から理解されにくいため、「練習が足りない」とか「技術が低いから」などと言われてしまうこともあり、その事から当の本人はイップスであることを知られたくない、認めたくないと考えてしまいます。
こういったネガティブなイメージ、いわゆる汚点、欠点、ハンディキャップなどのことを心理学用語で「スティグマ」といい、このスティグマがイップスの早期発見・早期治療の妨げてしまいます。
また、イップスの怖さはプレーができなくなるという単純なものだけでなく、競技自体を拒絶してしまう、競技を辞めたくなるといった気持ちになることです。
本人に必要なのは、周囲の理解と状態の説明、不安やストレスの解放です。
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この投稿を行った目的は、イップスという状態の存在を認識してもらうためです。
実は私はイップスを患っており、現役時代(ソフトテニス)はイップスに悩み、悩まされ続けました。
実際、競技は好きなはずなのに、したくなくなり、辞めたくなっていました。
イップスを患っていたことに同情してほしいわけではありません。
こういったことがある、単純に調子が悪いのではなく動作遂行障害が起こっているので早期フォローが必要だと気付いて欲しいということです。
私は気づいてほしかったけれど、スティグマに押しつぶされ打ち明けられず早期治療をなすことができませんでした。
技術練習よりもイップス治療を行っていれば、結果は全く違うものになっていたかもしれません。
この書籍はたまたま図書館で見かけたのですが、今までのソフトテニス人生の中で唯一かつ大きな汚点となっていた感情を解決へと導いてくれた良書でした。
自身の専門外なのであえて解決方法は載せていませんので気になる方は書籍をご覧ください。
私も含めて、イップスへの理解と関わり方は周りの人や子供達の未来を左右します。
<参照>

石原心著「イップスースポーツ選手を悩ます謎の症状に挑む」大修館書店、2017年

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