血糖値が上がると太る。
この点はたしかに間違いないでしょう。
では、糖質が少ない食品ならいくら食べても大丈夫なのでしょうか?
結論から言うと、そうとも言い切れないようです。

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従来は食品の糖質指標としてはグリセミックインデックス(GI)を用いることが多かったです。
これは、食後血糖値がどのくらい上がりやすいかという指標で、ブドウ糖50gを摂取して2時間後までの血糖値曲線下の面積と比べて、食品の曲線下面積が何%かを見たものです。
食品1食分ではなく、食品中の糖質50g当たりの変化を示すものです。
すると、例えばリンゴとバナナのGIを比べるとそれぞれ40:51でバナナの糖質の方が血糖値を上げやすい性質があるということになります。
ただ、現実的には1食分のリンゴ半分とバナナ1本どちらがよく血糖値が上がるのかと考えるのが普通です。

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そう考えるための指標がグリセミックロード(GL)です。
これは単位量当たりの糖質量を加味したGIといったところでしょうか。
先ほどのリンゴとバナナの例だと、一般的な1食分の量はどちらもおおよそ100gです。
それぞれ100g当たりのの糖質量は14g:21gです。
GL=食品のGI値/100×(1食分の糖質量g)に当てはめると、5.6:10.7となります。
1食分の量で比べると、リンゴよりもバナナの方が2倍血糖値が上がりやすいということです。

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ただ、インスリンが分泌されるのは糖質のみという認識が広まっていますが、実際はたんぱく質もインスリンを分泌させることが分かってきています( Clinical Application of the Food Insulin Index to Diabetes Mellitus, Kirstine Bell, September 2014)。
食品がどのくらいインスリンを分泌するのかについて、食物インスリン指数(FII)というものがあります。
これは1000kJ(239kcal)の食物を摂取後のインスリン分泌曲線下面積がグルコース摂取後のインスリン分泌曲線下面積の何%かを表すものです。
基準量当たりの面積なので、食べる量が多くなればFIIが低くてもインスリンの分泌量は増えるということになります。
例えば、ローストチキンのFIIは17(基準量113g)ですが400g食べたとすると17×400/113=FII約60となります。
続いて、ゆで全粒パスタのFIIは29(基準量218g≒一般的な1人前弱)です。基準量のFIIで比べるとパスタの方がインスリンを多く分泌させるということになりますが、パスタ1人前とチキン400gとで比べるとチキンの方がインスリンを多く分泌させるということになります。

☆ローストチキン400g FII約60>全粒パスタ1人前弱218g FII29

糖質制限食をしていてもたんぱく質食品の過剰な摂取はインスリンを多く分泌させる可能性があるということです。

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以上から、糖質の過剰摂取は避けたいということは変わりませんが、体脂肪を減らすとなるとたんぱく質の摂りすぎがある場合は1回量を抑えて頻回摂取で1日必要量をとるのがよいかもしれません。

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ちなみにプロセスチーズのFIIは42(基準量154g≒約8枚分)です。
MEC食でチーズは120gが1日量として勧められていますが、パスタ1人前と比べるとチーズの方がややFIIが高いです。
ここ最近、実験的に毎日チーズを100g単位で食べていたのですが、他の生活・食習慣は変わりないにもかかわらずお腹周りの脂肪が明らかに増えました。
食品によるこういった違いが関係しているのかもしれませんね。

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