私がお気に入りのブログ、パラダイムシフト好きの外科医のblogはほぼ毎日目を通させていただいています。
実際の診療を通して感じること、目の当たりにした変化をありのままに綴ってくれている記事がいつも新鮮です。
今日の記事でVKT(ビタミン・ケトン療法)を一旦中止せざるを得なくなったことがあげられていました。
(以下引用)
“エビデンス”と“ガイドライン”という言葉の前に、多くの医師達が思考停止、考える力を奪われているという現実を痛感した…
だそうです。
積極的に診療に導入している姿勢に共感していることもあり自分のことのように悔しいですし、歯がゆいです。
正しいことを広められるパラダイムシフト好きの外科医先生には引き続き頑張って欲しいです。
ボディービルダーの山本義徳氏のブログに以下のような文章があります。
(以下引用)
ショーペンハウアーはこのようなことを言っています。「新しい真実が出てくると、最初は無視される。次に激しい反対にあう。そして最後には『そんなのは最初からわかっていたことだ』といって処理される」。
日本国内における糖質制限なども、最初は無視されていましたが、徐々に広まるにつれて糖尿病学会が激しい反発をするようになりました。現状、この段階です。しかし数年後には糖尿病学会もシレッとして糖質制限を認めることになるでしょう。
新しい真実は①無視され、②激しい反発を受け、③気づけば当たり前のようになっている、とのことですが、現在糖質制限は②の、VKTは①の状況でしょうか。
わかっているけど、ガイドラインにない。
わかっているけど、長期エビデンスがない。
しかし、そんなことを言われながら反発されていた糖質制限食も現在は徐々に様相が移り変わっているようです。
東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授で日本糖尿病学会 理事長の門脇孝先生自身も、糖質摂取比率40%の緩やかな糖質制限食を実践しているそうですから、糖質制限食はすでに③の状態に脚を踏み入れていそうです。
VKTもメガビタミン(三石理論・藤川理論)も焦らずとも一般人が牽引してくれる時代が到来し、ガイドライン、エビデンスにおんぶに抱っこの専門家は一般人にバカにされる時代がきつつあります。
患者が気づけばガイドラインがなくても③の状態になるでしょう。
目の前の人が良くなる、最短の方法。
人によってその方法は違えど、良くなるならそれが真実です。
目の前の人だけの真実を追究するのって、当たり前のことですがわくわくしませんか。