去る平成29年9月16日。
台風の影響による雨風が心配される中、セルフコントロールフェアと題したイベントを開催し、子ども達も含めて多くの方々にご参加いただきました!
この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました!!
私自身は「栄養相談」という形で参加させていただきまして、水泳・ドッジボール、野球、卓球、サッカーをしている小学生~高校生の食事情を垣間見ることが出来ました。
非常に興味深く、次回のイベントやチーム介入の際の課題が浮き彫りとなりました。
以下に簡単にまとめます。やや辛口かもしれませんがお許し下さい笑
- おそらく全国の選手・保護者・指導者がそうだと思うのですが、スポーツの食=試合当日の食をどうすればよいか、が気になっているようです。
試合当日は日常の練習と食習慣・生活習慣の積み重ねの結果、パフォーマンスを発揮できるかが左右されるため、当日から何を食べればよいか、バテないようにするにはどうすればよいかではなく、普段からどういった食生活をすれば試合で力を発揮できるかを考えることが必要です。 - やはりというべきか、かなりの「糖質偏向」な食嗜好のようでしたが、この点は香川県だからというわけでもなさそうな印象を受けました。
ご飯や麺類だけでなく、菓子類、菓子パン類、ジュース、練習中のスポーツドリンクでその都度エネルギー補給しているようでした。 - 成長期の身体でスポーツを平日も休日も練習で費やしている子ども達はたんぱく質(特に動物性たんぱく質)食品の摂取量が思っている以上に少ない。
主食類にもたんぱく質は含まれていて、一般的にはそれも一日分のたんぱく質に計算に含めると思いますがアミノ酸スコアは低いです。
身体を作るたんぱく質(アミノ酸)はスコアが100の動物性食品を十分摂取しているかに着目すべきのところですが、肝心の動物性たんぱく質の摂取量はもっと増やしてほしいと感じました。 - 思っている以上の割合でチーム(部活動やクラブ)にプロテインのメーカーが参入し皆さん摂取されているようでした。
スポーツ・運動=プロテインのイメージが強いようで、ホエイなど成分にもこだわった製品、チームスタイルにあったプロテインを勧めているようです。
練習後、睡眠前に摂取を促し、それぞれ目的が違うので内容の違うプロテインを飲み分けているという方もいらっしゃいました。 - 夕方頃の間食はお菓子・菓子パンやごはん類、麺類が多いようです(私も高校生の頃はそうでしたね)(^_^;)
かなーり興味深いお話ばかりでしたが、まず問題と感じたのは上にも挙げました食品からの動物性たんぱく質摂取量が不安定なのにも関わらず、その点をプロテイン摂取に向ける傾向にあるということです。
本来は日常食べる食品でとりきれないたんぱく質を摂るために利用するはずが、まずプロテインありきになっている。
これではパフォーマンスだけでなく成長などに影響が出ても当然だと思います。
プロテインだけでなく、サプリメントなど様々な特殊食品がありますがそれらを全て否定しているわけではなく、それらを利用する以前の問題だということです。
そして日常的に動物性食品の摂取が少なければたんぱく質不足と同じくしてついて回るのが[貧血」です。
スポーツ=たんぱく質=鶏肉(よく言われるのはささみ)という印象が根強いのか、好みの問題なのかは不明ですが…子供は鶏の唐揚げ大好きですよね(^_^)
ただ、鶏肉は牛肉と比べると単位重量あたりで鉄量は劣るので、赤身のお肉や青魚、小魚も積極的に(うちもですが汗)とりたいですね。
また、豆類や野菜類、海藻類にももちろん含まれていますが、体内での吸収効率は動物性食品の鉄の方が良いです。
上記をまとめると、子ども達(大人もです)はたんぱく質食品(特に動物性たんぱく質)、脂質、それらに付随してミネラルなども不足傾向にあり、糖質とプロテイン摂取に意識がむいている傾向があるようでした。
各社メーカーのプロテインやスポドリ、サプリメントはプロパガンダ的要素が大きいので、保護者の皆さんは限られた情報に左右されて大変だと思います…
それら情報も含めて今必要なことを取捨選択できるような情報提供をしていきたいと思います。