病態栄養学会を無事に終え帰路についています。

3日間通しの参加は中々疲れました(^_^;)

 

さて、最終日の今日、興味深かったのは表題の「リハ栄養とサルコペニア」のランチョンセミナーです。

演者は熊本リハビリテーション病院の吉村芳弘先生です。

リハ栄養分野では高名な先生ですから、楽しみにしていた演目のひとつでした。

 

まずサルコペニアについて。

皆さんご存知でしょうか?

最近、注目されているワードですね。

 

以下に示します。

「高齢期にみられる骨格筋量の低下と筋力もしくは身体機能(歩行速 度など)の低下、と定義される」

サルコペニア診療ガイドライン2017のステートメントより)

 

サルコペニアは2016年に国際疾病分類に登録されました。サルコペニアを診断する必要が出てきたこともあり昨年末にサルコペニアの診療ガイドラインが発行されましたわけですね。

今回その概要とリハ栄養のポイントについてお話しくださいました。

 

まずどう言う状況でサルコペニアになるのか。

やはり1点は加齢。

年1%ずつ筋量は落ち、そこで床上臥床安静指示がなされた場合1日0.5%ずつ減少し、更に低栄養状態だとこの3倍の速さで筋量減少が進むようです。

これを防ぐためには活動(運動・リハビリ)は重要になるわけですが、合わせて栄養はどうでしょうか。

筋量アップにはたんぱく質は欠かせませんからしっかりとりたいわけですが、どの程度必要なのでしょうか。

国際スポーツ栄養学会ステートメントによると、筋肉量を増強し筋肉タンパク質量のバランスを維持するために、タンパク質摂取量は1.4-2.0g/ kg体重/日と提示されています。

 

また、一食あたりの目安は若年者は0.24g/kg、高齢者はなんと0.40g/kgと、およそ2倍も必要とされるようです。

そのたんぱく質については気になることがいくつかありますよね。

タイミングはリハビリの前?後?

時間はどのくらいずらしたらいいの?

そして腎負荷はどうなのか?

タイミングについては運動後が勧められ、かつ筋合成は運動後0.5-1時間後がピークとなるようです。

 

腎負荷については、

赤肉の摂取とESRDのリスク

高齢白人女性の食事パターンとアルブミン尿症および腎機能低下との関連:看護師の健康調査のサブグループ分析

こちらを提示してくださいました。

タンパク源、たんぱく質の質によって異なるという事です。

断言は出来ないけれど、赤身肉よりもホエイプロテインを利用し「運動後1時間以内に10-20gのたんぱく質摂取」が現段階ではすすめられるとのことでした。

 

リハビリ×栄養をしっかりと行うことで、90歳患者でもサルコペニアは確実に改善する!と明言していらっしゃいました。

ちなみに、私の祖父は同じくして90歳を迎えるのですが、肉をはじめとしてたんぱく質食品をよく食べてくれています。

そのおかげもあってか杖も使わず自分で歩いたり日常生活を送ることができています。

治療も考慮すた攻めのリハ栄養であれば、ここから更にたんぱく質の質を踏み込んで考えましょう(^ ^)