@鉄の重要性と健康/2017/08/09

おはようございます!

以前少し取り上げた、精神科医の藤川 徳美先生の著書『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』を読み終えました。

書籍名の通りキーワードは鉄ですが、とりわけ貯蔵鉄のことを指す「フェリチン 」が重要ワードです。

フェリチンは言わば「銀行に貯金しているお金」で、一般的に貧血指標としてよく見るヘモグロビンは言わば「財布のお金」です。

ヘモグロビンは基準域でもフェリチンが低下し始めた貧血を潜在性鉄欠乏といいますが、先生によるとこの状態がうつやパニック障害症状、産後のうつなどの原因となっているケースが大半とのことです。

特に女性は通常の鉄損失(一日あたり0.72mg)に加えて月経による損失(一日あたり平均0.63mg)が上乗せとなるため男性よりも貧血リスクが高いです。

先生のクリニックを受診される15-50歳の女性の実に75%以上がフェリチン30未満の潜在的な鉄欠乏を呈していたようですが、現在の基準値では30でも問題ないと判断されているというのが現状です。

貧血の典型的な症状としては以下のようなことが挙げられます(著書も参照)。

  • イライラしやすい
  • 集中力低下、易疲労感
  • 神経過敏、些細なことが気になる
  • 立ちくらみ、めまい、耳鳴り、偏頭痛
  • 関節痛、腰痛
  • 冷え性
  • 喉の詰まり、違和感
  • 朝なかなか起きられない
  • 出血(あざ)、ニキビ、肌荒れ
  • 不妊
  • 脚がムズムズする(レストレスレッグス症候群)
  • 氷をよく食べる
  • 爪の変形(匙状爪、白い斑点、横向きに波打つような線が入っているなど)

当てはまるものはありませんか?

上記を見ると、私は幼少期からイライラしやすく集中力がない、極度の冷え性、朝起きられない、氷をよく食べる、爪の問題、かなりの易疲労感が顕著に当てはまっていましたので、当時はおそらく貧血があったのではないかと考えています。

また、鉄と同時に本書で強調されているのが「質的栄養失調 」で、これは糖質過多+たんぱく質不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足の状態を指します。

そんな人がこの飽食の時代に居るの?…えぇ、実際に大勢います、しかも若い方にも多いです。

これは私が普段接する方々の体格や肌の状態、食生活などからも強く感じています。

鉄の欠乏に加えて糖質摂取の過多は血糖値及びインスリン分泌の乱高下を招き、食後の眠気や代謝失調、イライラなどを生じます。

15時のおやつ(お菓子)を食べた子供達が帰宅後夕食前に不機嫌になり易いのはこういったことも関連していると言えます(おやつを見直すことでおさまります)。

かく言う私も幼少期から数年前まで、かなりの糖質食いで、甘いもの、煮付けや照り焼きなどの甘辛系が大好物、それに香川県民ですからうどん数玉におにぎりは当たり前、地元で採れる果物や焼き芋など食べていた、いわば典型的な嫌気性代謝人間でした(;´Д`)

これだけ食べても貧血の影響も相まってATPが十分量賄えないためか、いつも空腹に飢えていたんだと思います笑

話は逸れましたが本書では30近い改善がみられた症例が挙げられており、日常の様々な症状が実は鉄たんぱく不足が関わっていたのではと感じさせられます。

昨今の健康ブームで様々な食事法(菜食、カロリー制限なども含めて)がありますが、心身ともに健康になるためには藤川先生のおっしゃる鉄たんぱく質不足や質的栄養失調の解決が優先事項だと思います。

皆さんは“本当の”貧血になっていませんか?

糖質過多になっていませんか?

本書は子供から大人まで、食生活でカラダとココロの健康に必要な真実を知ることができる、おすすめの本ですからぜひ読んでみてください(^o^)

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