@ゆらぎと食習慣

皆さんは日常生活の中で「ゆらぎ」を意識していますか?

「ろうそく」の画像検索結果

自然界には心臓の鼓動、木漏れ日、波のさざめき、ろうそくの火、雨音、電車の揺れ…などなど多くのゆらぎが溢れています。

これらのように一見一定のリズムのようで予測できない不規則なゆらぎを「1/fゆらぎ」といいます。

1/fゆらぎとは「パワー(スペクトル密度)が周波数fに反比例するゆらぎのこと(Wikipediaより)」と定義されていますがよくわからないので、簡単に言うと「規則的に不規則が混合している状態」の事をいいます。
音楽だと代表的にはモーツァルト、美空ひばりなどがよく挙げられますし、木目調が落ち着くのは規則的なな中にどこか不規則があることも関係しているようです(木目を踏んだに使ったカフェで、木製食器で食事をいただくとすごく落ち着くかも…)。

そしてこの揺らぎは体の中でも起こっています。

それは「ホルモンの分泌」です。

ホルモンを介した体内での情報伝達は内分泌系と分類されますが、これは分泌細胞がホルモンを分泌し、標的となる細胞が受け取り何かしらの生理作用が発揮されるというものです。

ホルモンの代表的なものには、成長ホルモン(下垂体前葉)、コルチゾール(副腎皮質)、甲状腺ホルモン、インスリン(膵β細胞)、レプチン(脂肪細胞)、性ホルモン…などがあります。
これらは1日中一定に分泌されているのではなく、生体リズムとして日内変動・性周期変動・食事に伴う分泌量の変動と変化がみられます。

例えば成長ホルモンは特に夜間(睡眠の初期)に多く分泌されることが知られていますし、インスリンは糖質やたんぱく質の摂取などの影響で分泌調整されています。

 

「成長ホルモン」の画像検索結果

成長ホルモンはしっかりと分泌されれば体にとってメリットが多そうなのに、なぜこういった分泌動態のゆらぎがあるのでしょうか?

これは例えば赤ちゃんは小さな物音にも敏感ですぐに起きてしまいますが、兄弟姉妹が多く日常的に喧騒の中で生活しているとそういった状況でも眠れるようになる(慣れが生じる)のと同様で、常に一定にホルモンが分泌され続けていると作用する細胞はそれに慣れてしまいホルモンが分泌されているにもかかわらず反応が緩慢になります(抵抗性の発現)。

これを防ぐため、私たちの体は規則的で不規則なゆらぎによって恒常性を保っています。

そこで、皆さんは1日何回食事をとっているでしょう?

昔からよく「1日3食、きちんと食べましょう!」と言われ、今でも言われ続けていることですよね。

諸説ありますが、鎌倉時代以降に徐々に1日3食が根付いていったようですが、それまでは朝夕の1日2食が主流だったようです(夏井睦/炭水化物が人類を滅ぼす、143p)。

例えば朝7時、昼13時、夕19時と食べた場合、何をどのくらい食べたか、その間どのくらい動いたかなどにもよりますが食事の都度インスリンが分泌されます。

さらに午前・午後・夜食とおやつを食べると寝ているとき以外はずっとインスリンが分泌され続けていることになります。

これは、細胞が1日中インスリンにドアをノックされ続けている状況です。

こうなるとインスリンが嫌になって拒否反応起こしますよね?これがインスリン抵抗性の始まりです。

抵抗されますからインスリンが効くようにたくさん動員され続け、とうとう膵臓が疲れてインスリンが出なくなり(少なくなり)血糖値が上昇すると糖尿病発症ということになります。

上記を考えると、インスリンが利かないときどうするかというと、インスリンを増やすのではなく、インスリンにゆらぎを与える食生活にすることが重要ということになります。

ここで食事で気を付けていきたいポイントざっくりと2通り。

1つ目は血糖値およびインスリンを強く分泌させる糖質の量を抑えること(糖質制限)、そして2つ目は絶食期間を設ける(食事回数の制限)ことです。

2つ目に関しては現在「間欠的ファスティング」として注目が集まっており、上記に挙げた通りインスリンの持続的/高容量の分泌は代謝変動が大きくなるため「低インスリン」を意識したいところです。

食べない時間と食べる時間のメリハリをつけ、食べるときには何を食べるべきなのかを考える、そんな食生活の「ゆらぎ」がカラダのリズムを整えるきっかけになると思います(^^)

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