初診で糖尿病と診断され高血糖のためインスリンが導入となった男性。
妻と来院し初回の栄養指導でした。

1時間程かけて疑問に答えつつ、食品の特徴について話しました。
実は妻の親も糖尿病でかつて栄養指導を受けたことがあったようなのですが、ガチガチのカロリー制限指導で怒られたりしてたみたいでした。

そういう過去があったんですと恐る恐る教えてくださったのですが、食事には気をつけていたのに糖尿病と言われてしまって内心かなりショックを受け責任も感じていた様子でした。
私は、あぁ。。と思いつつ、「自分はカロリーの話は基本的にしないし怒らないですよー」というスタンスでゆっくりと説明をしました。

食事療法のポイントは、
・本人が食事に関心が持っていること
・家族の協力が得られること
・数字に(特にカロリーや糖質に)とらわれないこと
 だと思います。

カロリー計算はしても良いけれど、結果的には全く同じ食事が続けられるわけでも無いので必要性は低いと思っています。
計算するのは管理栄養士だけで充分です笑

求めるのは計算方法や計算で得られた「その時点の」答えではなく、あくまでも結果がどうだったか。
良ければそれを続けるし、悪ければ見直します。
そこで見直すためには自分の中で基準が必要になります。
それが食品の違いだったり、いつも食べている量だったり。

例えばご飯について、「このくらいの茶碗に一杯。いや、少し盛るかな?」
と言われても私も当然わからないが、本人も基準となる今の量を知らないことにはスタートには立てません。
なので一回測ってもらうのも大事ですが、◯gにするのが目標というより、「いつもの盛り方で◯gだった」という情報が欲しいんです。
すると、「いつもの盛り方では多いので、◯くち分減らしてね」と試してもらう。

それで血糖値や体重が変わったら、減らした意味があるってことだから、続けたら良い。
変わらなければもう少し減らしたり別のものを見直したりする。
ここまでカロリー計算や糖質計算は無し!

仮に悪化したりしてもベースラインが分かってたら、最近食べる量が増えてたな。。とか間食が多かったな、など原因として可能性の高い事が分かりやすいんですよね。
ほかにも原因があったとしても、少なくともコレが良くない習慣なのだろうというのが浮かんできます。

そういうわけで、簡単に評価をするには「単純かつ数字」で分かるものが望ましいです。
SMBGをしてると血糖値としてダイレクトに変化がみれますし、体重体脂肪率も手軽に変化を見る事ができるため時々でも測定をお勧めしています。

大切なのは増えた、減ったではなく、「変化があったかどうか」が知れる事です。

最初にこの基本形をイメージしてもらっています。

そんなわけで、このご夫婦へは、
①まずご飯はいつもどのくらい食べているのか測ってみる事
②主食の重ねどりは避ける事(ご飯+うどんなど…)
③主食・主菜・副菜を簡易でも良いので揃えること
をお伝えしました。

③についてはご飯(主食)、納豆(主菜)、具沢山の味噌汁(副菜)でクリアですね!
菓子パン、コーヒーといったよくあるお手軽朝食も、菓子パンは食パン(主食)に代えて、目玉焼き(主菜)とレタス(副菜)を挟んで簡単サンド。
コレもオーケー!

さらに欲を言えば、果物、乳製品を1日のうちどこかで食べられるとさらに良いですね。

食事療法は、楽チンしながら生活に余白をたくさん残してあげるのが大切だと思っています。
ということは、計算って余白を作る気持ちの余裕は残せないですよね。
もちろん計算したい人はしたら良いと思いますが。

みやさんはこんなこと考えながら栄養指導、相談してますよ、そんなお話でした。

過去の栄養指導についてはこちらもどうぞ→




1件のコメント

  1. ピンバック: Q.栄養価計算の実際について【質問箱】 | 管理栄養士 みやさん の呟き。

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